2006-01-01から1年間の記事一覧

●;暮の「わいがや;②」

●;06/12/26日、本年最後の「わいがや;②」の集まり。コンテンツな人々が蝟集する《場》として3年近く続けている。「お互いがさまざまに啓発される関係の場」を創り出したいというのが(趣旨のようなもの)だが、呼び掛け人(=司会役も)の倉内慎也氏に言…

■「物作り」大国─80パーセントの時代1

先日、会社で使っているMacのOSをバージョンアップしようと思って機種をG3からG4に変えたのだが、パソコン内のデータを移動するために買った、ウィンドウズ/Mac共用のCDドライブの調子がどうしてもおかしい。そのドライブをつないだままパソ…

“パーフェクト・マザー”

21日の朝日新聞の特集記事 「2006年の終わりに」 が、少子化の原因について、面白いことを書いていた。 今の社会の中では、「母」であることが、辛い、と言うのだ。 確かに、考えてみれば、「父」の不在が語れるようになって久しいが、その裏では「母…

メルファムという会社

知っている人も多いと思うが、㈱メルファムという会社がある。これは、将来の郵政完全民営化に向けた対策として、日本郵政公社が作った会社で、当然天下り会社でもある。その会社は何をする会社かというと、郵便局の「ゆうパック」の配送を請け負っているの…

「部落差別」という幻想

少し前に奈良の市役所の職員が、自らの出生(部落出身者)を利用して詐欺や恐喝を行っていた事件がありました。そういうことは部落問題の影の部分として以前からあることは知っていたのですが、どうしても腑に落ちなかったのが、なぜ部落開放同盟に対して行…

「浮世」思想と臓器移植

少し前に、病気の腎臓を移植していたことでパッシングを受けていた万波医師がテレビのモーニングショーに生出演してインタビューを受けていた。同時に万波医師を擁護する側と、批判的、つまり医師会側の立場に立つ二人の大学教授が出ていたのだが、万波医師…

「子」を忘れる国民

中国残留孤児に対して、国がどうして冷たい態度をとり続けているかというと、1959年、「未帰還者に関する特別措置法」によって、戦死者といしょに、生きていることがはっきり判っているはずの残留孤児たちの戸籍をも、抹消してしまったという経緯がある…

─「満州引揚60周年の集い」

今日、九段会館で行われた、「満州引揚60周年の集い」に参加した。 これは(財)国際善燐協会主催の催しで、満州引揚げが始まって60周年を迎えることを記念して行われたものだ。 行ってみると1300人収容の会場は、立ち見だけではく、別室でのモニタ…

「豚肉」スープ

朝日新聞の特集記事、「新右翼の欧州」 を読むと、なんとなく右寄りに社会心理がかたむいているのは日本だけではないことが分る。 以前、このブログに、「時代の気分」 という見出しでいくつかの投稿をしたが、欧州でもそのような社会の雰囲気というものが、…

■中国残留孤児という─「負担」

今日、7名の中国残留孤児が肉親を探すために帰国した。それに先立って、厚労省は、「肉親関係者の皆様へのお願い」と言うメッセージを発表した。 ─(前略)孤児のかたがたが帰国する場合、帰国旅費の国庫負担、親族に代わって身元を引き受け相談相手となる…

■総括 「美しい国」の国民の─憲法─

本来、必修科目であるはずの「世界史」が、履修されていなかったという事態は、結果的に全国の高校に広がっていた。社会科目の選択のシステムにも確かに問題があったし、他の科目の未修もあったのだが、その多くが「世界史」であったことは、日本人にとって…

 ■「美しい国」の国民の─教育─

あまり知られていないと思うが、いまから9年前、神戸須磨児童連続殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗は、保護観察下、なぜか「彫刻全集」に読みふけっていた。正確には伝わってはこなかったが、本人は彫刻家になりたいという希望もあったらしい。 彼は、いくつか…

「美しい国」の国民の─歴史観

「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)明治二十三年十月三十日■朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ紱ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス(以下省略)─「私…

「美しい国」の国民の─憲法─その2

例えば、東条英機が、その実力、実態を超えて「神聖化」できてしまうというのは、─歴史は「生成」されるもの─と感じる文化の典型的な例だし、その前後も含めた第二次世界大戦全体の流れを考慮せずに、「硫黄島」作戦だけを美化できてしまうことも、同じ構造…

「美しい国」の国民の─憲法─

全国の高校で、必修のはずの「世界史」を勝手に他の受験科目に変えてしまったという事件は、「靖国参拝」、「歴史教科書」問題にも匹敵するほど、中国や韓国から抗議を受けても不思議ではない事態をまねくだろう。彼らは「やはり日本人には責任という言葉の…

「美しい国」の国民の歴史 2 

■10年ほど前、NHKスペシャルで、11週に亘って、『映像の世紀』 という特集があった。 今日、たまたま有線TVで再放送を観たのだが、日米合作のそのドキュメンタリーは、ロマノフ王朝の没落、第一次世界大戦から、ベトナム、カンボジア、ユーゴなどの…

 〈美しい国〉の国民の「歴史」

「大学受験は公平に行われるべきもの」と言う常識から判断すれば、卑怯にも必修科目を勝手に、受験科目にすり替えていた学校は、「ドーピング」を犯したことになる。しかし、何もしらないうちにドーピングさせられた生徒達は、形ばかりの人工筋肉に覆われた…

●;10月の「わいがや②

●;改めて「わいがやの趣旨」を綴る。 「言葉には力がある」。それは想念の力である。凡庸でない(通俗的理解でない)発語が「想像力」を喚起する。創造力を発揮する。発っせられた言葉は「内部の言葉」の働きの外部的表現にほかならない。発せられた言葉は…

 部落解放同盟、帝国陸軍を脅す

■今朝の朝日新聞朝刊の三面記事、奈良市役所の職員が、5年間で8日間しか出勤していなかったのに、ほぼ満額の給与を得ていた! 当然、みのもんたの「朝ズバッ!」の格好の餌食になった。それによると、病気休職中のその役人は、実は別件で市役所に毎日のよう…

時代の─「気分」その4 「グローバリズム」

■社会の─「グローバル化」─はもちろん今に始まったことではなく、大昔から段階的に行われてきた。 ただ、今語られている 「グローバル化」と、かつての 「グローバル化」の大きな違いは、いまの 「グローバル化」 が、どういうわけか、─最終段階─に入ったと…

時代の─「気分」その3

このあいだ、ニュースを見ていたら、銀座に新たな景観条例ができたといっていた。銀座一丁目から八丁目まで、高さ56メートル以上のビルを建ててはいけないという内容なのだが、その運動をすすめてきた銀座の老舗の経営者らでつくる、「銀座街づくり会議」の…

時代の─「気分」その2

■前回の内容の「天皇機関説」についての補足─同じ帝大の法科の教授である右派の憲法学者、上杉慎吉と、美濃部との紙上での論争が拡大し、ついに「天皇機関説」が議会での問題に発展した。そのため貴族院議員でもある美濃部は、昭和10年2月25日、日本中…

時代の─「気分」その1

先日、美濃部達吉の、「天皇機関説」論争について書かれた本を読んで、ちょっと驚いた。 今まで漠然と、「天皇は日本の社会システムの、一機関に過ぎない」 という左派的な、美濃部と、右派の国粋主義者とのあいだの論争だったんだろうと思っていたのだが、…

もう一度だけ─『名前ランキング』男子編

■名前ランキング 「女子編」 に続き、「男子編」。 「女子編」に書いた通り、男子の名前から世相を読むことは難しい。 「正」しくあってほしいとか、「清」くあってほしいとか、「勇」ましくあってほしいとか、「誠」「実」であってほしいというような、あた…

『名前ランキング』

■9月27日の『わいがや2』、テーマは、─「子のつく名前の女の子は頭がいい」をめぐって─のための資料として準備した、明治安田生命『名前ランキング2005』から。(ほとんど話題にしてもらえなかったのでこの場を借りて) 明治安田生命といえば、保険…

宮台真司のブログから

CCGの【T】さんがご自身のブログで、宮台真司の興味深い文章を紹介されていたので、この場をお借りして、僕なりの感想を。 宮台真司のブログから─ ■日本は戦後一貫して「戦後的なもの」を肯定する「左」がナショナリズムを否定し、その反動でナショナリ…

ネオコン判事の「暴走」

今日、幼い女の子ひとりを殺した変質者に「死刑」が言い渡された。 複数ではなく、「一人」の殺害でも死刑判決が出せるのかというところに注目が集まっていたようだが、ここでは、「被害者側の立場に立った判決」 が出されたわけだ。 しかしその理由が、全く…

「日本」の運動会

ここ2・3年、子供の運動会へ行くようになって、あらためて 「?」 と思うことがある。 それは ─「どうして赤と白に分かれて戦うの?」─ ということだ。 ちゃんと調べたわけではないが、これは世界でも珍しい風習なのではないだろうか。 昭和初期の日本に統…

プチ「ネオ・コン」達のみっともない話

まったく東京都教育委員会の、教員への締め付けは酷いものだった。長男の小学校の入学式だったが、あらかじめ派遣された教育委員に、どの教員がどの場所に座るかのリストを学校から提出させ、ひとりひとり国歌斉唱ではちゃんと起立しているか、ちゃんと歌っ…

「プロ野球の終末」 プレーオフという暴挙!

来年から、セントラルリーグでも、プレーオフが導入されることになった。 しかし単純にプレーオフと言っても、その内容が凄い。 その年の優勝チームはあくまでもペナントレースでの勝率できめるが、それとは無関係に、上位3チームで、パリーグと同様のプレー…