2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

─「満州引揚60周年の集い」

今日、九段会館で行われた、「満州引揚60周年の集い」に参加した。 これは(財)国際善燐協会主催の催しで、満州引揚げが始まって60周年を迎えることを記念して行われたものだ。 行ってみると1300人収容の会場は、立ち見だけではく、別室でのモニタ…

「豚肉」スープ

朝日新聞の特集記事、「新右翼の欧州」 を読むと、なんとなく右寄りに社会心理がかたむいているのは日本だけではないことが分る。 以前、このブログに、「時代の気分」 という見出しでいくつかの投稿をしたが、欧州でもそのような社会の雰囲気というものが、…

■中国残留孤児という─「負担」

今日、7名の中国残留孤児が肉親を探すために帰国した。それに先立って、厚労省は、「肉親関係者の皆様へのお願い」と言うメッセージを発表した。 ─(前略)孤児のかたがたが帰国する場合、帰国旅費の国庫負担、親族に代わって身元を引き受け相談相手となる…

■総括 「美しい国」の国民の─憲法─

本来、必修科目であるはずの「世界史」が、履修されていなかったという事態は、結果的に全国の高校に広がっていた。社会科目の選択のシステムにも確かに問題があったし、他の科目の未修もあったのだが、その多くが「世界史」であったことは、日本人にとって…

 ■「美しい国」の国民の─教育─

あまり知られていないと思うが、いまから9年前、神戸須磨児童連続殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗は、保護観察下、なぜか「彫刻全集」に読みふけっていた。正確には伝わってはこなかったが、本人は彫刻家になりたいという希望もあったらしい。 彼は、いくつか…

「美しい国」の国民の─歴史観

「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)明治二十三年十月三十日■朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ紱ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス(以下省略)─「私…

「美しい国」の国民の─憲法─その2

例えば、東条英機が、その実力、実態を超えて「神聖化」できてしまうというのは、─歴史は「生成」されるもの─と感じる文化の典型的な例だし、その前後も含めた第二次世界大戦全体の流れを考慮せずに、「硫黄島」作戦だけを美化できてしまうことも、同じ構造…