2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

想像の共同体

写真家川内倫子の写真集「花火」。 かつての共同幻想とは何かが変わった。今では、小さな集団が個人を拘束しまた他者と身内を差別化した、昔の頃の共同幻想ではない。それはグローバリズムという緩やかな共同幻想だ。あらゆる物が「一点透視図法」によって明…

●;《家…個人住宅》にまつわる問題

●;コンテンツ業界の人々が蝟集する「わいがや;②」が7/26(水)18:30〜於;CCG会議室。 ▽;参加者は、倉内慎哉さん(日新報道)/鈴木謙一さん(しるく舎…エディター&ライター)/池田光一さん(東山出版)/神田雅弘さん((有)神田トラストホーム;代表…

日本人の精神的欠陥─底抜け「靖国問題」─

大槻会長 「私は専門化じゃないからよく分からんが、A級戦犯の合祀を取り下げることはできないだろうか」(靖国神社奉賛会会長) 松平宮司 「それは絶対できません。神社には『座』というものがある。神様の座る座布団のことです。靖国神社は、他の神社と異…

日本人の精神的欠陥ー和を持って尊しとなすー

述べ床面積145㎡に児童90人先生5人という、難民生活状態の「学童」の家屋を建て替えることになり、その骨子について、父母達が、市役所の担当者と話し合いを持つことになった。 市側が基本プランを作ってきたのだが、来年には児童が100人を超えるこ…

日本人の精神的欠陥─「仮の宿」─

川崎の生田という所に、生田緑地という大きな森がある。岡本太郎美術館があることでも知られるが、そこには昔の日本の民家をたくさん移設した「日本民家園」という、庭園がある。 「民家園」的な施設はおそらく各地にあるのだろうが、ここは、広大なスペース…

生産行為とリスク

前回の書き込みで、北陸方面を旅行したことを書いたが、仕事も一部兼ねていた。以前、富山の小都市の市立博物館に納めた、子供向けの体験型地層実験装置(僕の肩書きはデザイナーだがいろんなことをやらされる)に不具合があったので、修理してまた取り付け…

モダニズムの理念─2

─「疾走するスポーツカーは『サモトラケのニケ』よりも美しい」─F.Tマリネッティ 20世紀初頭、美術や文学の世界に「未来派」と呼ばれるムーヴメントが興る。ギリシャ彫刻の名品よりも、人知を極めたスポーツカーの方が美しいというこの言葉は、合理主義…

●;郊外都市→個人住宅

●;「わいがや;②」で論じた「郊外都市(論)」の「次」」は「個人住宅について」を論ずる流れになった。郊外都市のどこ見ても{同じような風景の連続」と‘荒れ’を見知っているが故に、戦後、急激に膨らみその地方の特質も失せた「近郊都市」については、何…

モダニズムの「理念」

モダニズム、つまり合理主義の先端にやってくる風景には独特の美しさがある。しかしそれは、世界に共通な風景でもあるのだ。この写真はどこの風景なのか。日本それともヨーロッパそれともアメリカ? それにしても、そのことがどうして美しいと感じられるのか…

精神疾患症例その1 「ジンギスカン作戦」

日本と中国との戦争は、盧溝橋事件からスタートするが、その時の旅団長と連隊長が、後の牟田口廉也中将と、河辺正三大将。政府の不拡大路線を無視して、中国奥深くまで攻め込んで戦況が泥沼化したことは知られているところだが、実は、この二人は、その後太…

チープ・モダン

来店した客に対して、「お帰りなさいませ」と声を掛けるのは、アキバで流行の「メイド喫茶」ばかりではない。ある本によれば、なんとあの「レクサス」ディーラーでもお帰りなさいと言っているらしいのだ。 レクサスはアメリカで大成功して昨年夏、日本でもデ…

●;「人材像」について

●;7/6日(木)18:30〜於;CCG会議室、毎月第一木曜が定例の「わいがや;①」が開かる。 ●;[外部ゲスト]は、三好勇樹さん/岡部共之さん/石井正巳さん…(有)オフィス・アイ/安藤秀樹さん…(株)海外業務支援サービス/松島義雄さん/大中捷行さん…研…

「成熟と喪失」

近代化(モダニズム)とは合理主義という言葉とほぼ等しい。たとえば、沢山あった地方言語は、「国語」一つでいいし、さらに進めば、「英語」だけでもいい。また、地域に固有の素材を生かした建物は、人工素材で大量に造られた均質な建材を使う方が合理的で…

郊外という「心象風景」

「郊外」という問題は、風景論、都市論、ライフスタイル論として取り上げることももちろん可能だが、三浦展のように、犯罪の温床としての「郊外問題」という捉え方も重要であると思う。前者はモダニズム(歴史的必然)の枠内で考えなければ議論が不可能な、…