2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『坂の上の雲』と『プロジェクトX』

批判の多い、司馬遼太郎史観は、明治はいいけど昭和はだめ、という歴史観です。判りやすい考え方としては、日露戦争と第二次大戦を比べてみることですが、特徴的なことは、日露戦争はモダンな戦争だったのに対し、第二次大戦は、ロマンティックな戦いだった…

落ちこぼれ国家のための「行政刷新会議」見聞録

休日出勤が続いたので、月曜の午前中に休みを取り、「行政刷新会議」を見学してきました。甘いセキュリティーチェックを受け住所と名前を記入した後、スリッパを借りて高校の体育館程度の会場に入ってみると、「関西空港補給金」問題など、話題になりそうな…

天皇陛下御即位二十年をお祝いする 「 国 民 祭 典 」

天皇即位20年を祝って、政府主催の祝賀行事と、財界有志主催の祝賀イベントが行われた。それは少し前のように、政治色を感じざるを得ないようなものではなく、長閑で和気藹々としたものだった。しかし、なぜか舞台上で提灯を振らされる天皇を眼にしたとき…

鬼才黒木和雄 『美しい夏 キリシマ』

かつては鬼才と呼ばれた映画監督黒木和雄の生れた日、その代表作、『美しい夏 キリシマ』 を観る。 以前このブログにも書いた、『父と暮らせば』 と、『紙屋悦子の青春』 と合わせて、三部作を構成している。 いずれも、戦中、終戦後を庶民の立場から描いた…

「教育勅語」的感性

「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)明治二十三年十月三十日 ■朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ恕yヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス(以下省略)─「…