今日は天皇誕生日。休日になるのはありがたいのですが、でも、本当のところ日本人は天皇のことをどう思っているんでしょうか。実は天皇に対して抱いてる深層心理としての感情の一部にはたいへん恐ろしい部分があります。それは例えば天皇の埋葬の仕方に典型…
出版当時から、『坂の上の雲』が多くの読者を魅了してきたのにも関わらず、これまで日露戦争がほとんど議論の俎上に乗ることがなかったことは、日本人の心理を考える上で、重要なヒントを与えてくれます。簡単に言えば、戦後日本社会心理にとって、戦前日本…
また今日も、正義感の強い市民達によって、「死刑」が宣告されてしまいました。これで3例めですね。再掲載になりますが、70パーセントの人が死刑存続を求める中、死刑廃止を実現させた仏法務大臣、バダンテールによる死刑廃止法案審議時の演説の一部を紹介…
こんな冤罪事件があります。http://blog.iwajilow.com/?eid=729166信じられないようなねつ造冤罪事件ですね。そしてこの事件の裁判官はこの記事にもあるように、「判検交流」という制度によって一時的に判事に様変わりした検察官です。こんなでたらめがまか…
恐らく有史以来このような悪法(裁判員法)は無かったのではないかと思う。たった6人の素人裁判官が多数決によって人を「死」に追いやることのできる法律など聞いたことがない。 被告の犯した罪の重さからみて、最も重い刑が科せられてもしかたがない。しか…
私の長男が通っている中学校で、こんな苛め事件がありました。 中学1年生の教室でのことですが、ある生徒が、同級生のズボンとパンツを下し、みんなに性器を見るように要求していたのです。それがなんと一か月に亘り続けられました。しかし傍目には、加害者…
堰を切ったように、死刑求刑が予想される裁判員裁判が続きます。「耳かき店」事件で躓いた検察は何としても裁判員裁判による死刑判決を勝ち取りたいと考えているのでしょう。しかし彼らは、われわれは、市民が死刑判決を下すことの意味が解っているのでしょ…
「無期懲役」判決に賞賛を送りたいと思います。賢明な裁判員は、少なくとも「最終的には社会常識から刑の重さを判断してほしい」という、検察の稚拙なロジックに騙されなかったということです。 もし、裁判員達が、個人的に重責を負いたくないという理由から…
「闇サイト殺人事件」では、3人の男が一人の女性を殺した。通常であれば、犯人達はその関与の差によって、それぞれ無期や有期刑の判決が言い渡されたはずなのだが、一人残された被害者の「母」の悲しみが同情を呼び、30万を超える「死刑嘆願!」署名を集め、…
常軌を逸した男が、か弱い女性を刃物でめった刺しすることと、殺人を決意した男が冷静に心臓をめがけて一刺すること、あるいは、計画的に時間をかけて毒殺を企てること。はたしてこれらのうちどれが、より「残虐」であると定義されるのか? 死刑求刑が予想さ…
もう過去の人というイメージになってしまいましたが、石原都知事がまた、トンチンカンなことをしゃべっています。定例記者会見でも、テレビのワイドショウでも同じ事をいってますから、本人もよほど的を得た発言だと思っているんでしょうが、 ─「ニホンの選…
国会の力が弱くなると、役人の力が強くなることは必然でしょう。今、日本で一番力を持っているのは、官僚です。もっと言えば、戦後70年のなかで、ひょっとしたら現在、最も強固な中央集権が確立されてしまっているかもしれません。 これは明らかに、長期間…
今朝の、フジテレビ「とくだね」の一場面。日本航空問題で葛西アナが、「経営!?(ではなく)株主責任は」と、あわてて言い直していた。日航問題をめぐっては、ここ数日のメディアは、まるで報道統制を受けているかのように、「経営責任」という言葉を避け…
オウム真理教元幹部・井上嘉浩被告(39)の上告審判決があり、死刑が確定した。これで一連のオーム真理教事件での死刑確定者は9名となった。仮に残る4名の死刑が確定すれば、13名の死刑が確定することになる。 死刑13名というのは、歴史的「事件」で…
真珠湾攻撃が映像メディアに取り上げられる時、必ず映し出されるのが、激しく黒煙を上げながら沈没しようとする、「戦艦アリゾナ」だ。そのアリゾナは、今でも同じ場所に沈んでいる。そしてそのアリゾナの真上には、アメリカにとっての太平洋戦争の象徴的存…
『坂の上の雲』を読んで、思うことはたくさんあるのですが、どうしても解らないことは、なぜ、第二次大戦後日本人は、日露戦争の勝利を過小にしか評価しなくなったのだろうかということです。一度戦争に負けてショックを受けたからといって、それ以前に勝ち…
批判の多い、司馬遼太郎史観は、明治はいいけど昭和はだめ、という歴史観です。判りやすい考え方としては、日露戦争と第二次大戦を比べてみることですが、特徴的なことは、日露戦争はモダンな戦争だったのに対し、第二次大戦は、ロマンティックな戦いだった…
休日出勤が続いたので、月曜の午前中に休みを取り、「行政刷新会議」を見学してきました。甘いセキュリティーチェックを受け住所と名前を記入した後、スリッパを借りて高校の体育館程度の会場に入ってみると、「関西空港補給金」問題など、話題になりそうな…
天皇即位20年を祝って、政府主催の祝賀行事と、財界有志主催の祝賀イベントが行われた。それは少し前のように、政治色を感じざるを得ないようなものではなく、長閑で和気藹々としたものだった。しかし、なぜか舞台上で提灯を振らされる天皇を眼にしたとき…
かつては鬼才と呼ばれた映画監督黒木和雄の生れた日、その代表作、『美しい夏 キリシマ』 を観る。 以前このブログにも書いた、『父と暮らせば』 と、『紙屋悦子の青春』 と合わせて、三部作を構成している。 いずれも、戦中、終戦後を庶民の立場から描いた…
「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)明治二十三年十月三十日 ■朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ恕yヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス(以下省略)─「…
10月26日は、朝鮮半島に関わる二人の人物が、同じ「暗殺」という方法で殺された日だ。 初代韓国統監府統監、伊藤博文と、韓国大統領、朴正煕(パク・チョンヒ)。 元々は武士と軍人という立場だったが、共通していることは、二人とも、優秀な実務家で、官…
増田美智子著『福田君を殺して何になる』は、光市母子殺人事件の経緯を追うものではなく、その多くが、福田君自身ほか、彼の過去を知る人や裁判関係者へのインタビューで構成されている。それは、これまで断片的にしか伝えられてこなかった犯人の素顔をかい…
光市母子殺人事件のルポルタージュ『福田君を殺して何になる』が、被告の実名で出版された。基本的に少年犯罪に対しては実名を出すべきではないと思うが、この事件に限って言えば、早い段階で実名報道をした方がいいのではないかと思う。理由はこの事件があ…
今年はお盆休みを実家で過ごしたために、毎年恒例の「靖国フィールドワーク」はできなかったので、去年の投稿を一部変更し再掲載します。 『靖国神社と「カタルシス」』 先日読んだ対談本に、面白い事が書いてあった。ミッドウェイ海戦のあ と、天皇が東条英…
昨日から、NHK特集で、戦後しばらくたってから元海軍軍令部の参謀達が集まって開かれた、「海軍反省会」について、4日連続のドキュメンタリーを放送している。今日は、海軍の特攻攻撃についての話だったのだが、番組では、軍令部の関与について、間違っ…
殺人者とは「ぶっ殺す」という声を発っするものであり、被害者を刺したあとに競馬場へ行ったりもするし、刺したあとに被害者を救護などしないものだ。そういう犯罪者を嫌と言うほど見て来た検察が過去の判例と照らし合わせて出してきた求刑が、「懲役16年…
京都教育大生による集団暴行事件は、レイプ事件と扱われていますが、例えば被害者が怪我を負っていたとしたら、強姦致傷事件となり、裁判員裁判の対象となります。これは、強盗事件と強盗傷害事件の差と一見、同じように見えますが、実際には検察の対応に大…
ニホンジンにとって「優良企業」って何なの? と思わせる、ちょっと「?」な特集を、NHKが朝のニュースでやってました。 不況に時代に頑張っている企業ということで、ユニクロや、インスタントラーメンメーカーが紹介されていたんですが、このブログのカテ…
今、以下のような実害が、裁判員制度を廻って起きようとしています。アジア女性資料センターの嘆願書をそのまま転載します。まったくもって、杜撰、怠慢、人格無視。今の日本のレベルはこんなものです。【M】 裁判員選任手続きにおける性暴力被害者の安全と…