裁判員裁判初の死刑判決


 恐らく有史以来このような悪法(裁判員法)は無かったのではないかと思う。たった6人の素人裁判官が多数決によって人を「死」に追いやることのできる法律など聞いたことがない。

 被告の犯した罪の重さからみて、最も重い刑が科せられてもしかたがない。しかし、それは国家公務員である裁判官の任務なのであって、一般市民が関わることは避けるべきだ。
 しかし今回の裁判員達は最悪の選択をしてしまった。無期懲役に納得がゆかないのであれば、判断拒否という逃げを打ってもよかったのではないか。無期判決にしたとしても高裁では死刑判決が出たであろうし、たとえ検察が控訴しなかったとしても、現代の日本の無期懲役は世界でも最も厳しいもので、40年から50年は出られない。
 ちなみに、巷で語られる、無期懲役は20年で出られてしまうというのは、全くの嘘である。(M)