2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「死刑」について その2

凶悪」さ、というのは当然のことだが、絶対的な基準はなく、相対的なものだ。 光市事件や、闇サイト殺人事件がそれまでの殺人事件と比べて、どれほど凶悪かということは、その時々の社会心理に寄るとことが大きい。 かつて、永山事件で東京高裁で示された、…

「死刑」についてその1

フランス革命では、恐怖政治と呼ばれる時代、短期間に2800名を超える、「反革命分子」がギロチンによって処刑された。 興味深いのは、その数の多ささよりも、ほとんどの受刑者が、うろたえることなく静かに死んで行ったという異常さだ。 でも、考えてみ…

「死」についての難題

あまり裁判や、死刑問題とは関係ありませんが、ずっと以前に「死」の問題について書いたものがあったので、再掲載します。【M】「長い時間車に乗る時、たまに放送大学とかを聴くことがあるのだが、先日、心理学者だか脳神経外科の医師だったかが、おもしろ…

被害者感情について─「闇サイト殺人事件」から

死刑を言い渡す側の心理の問題として、「信仰」できる対象の有無が大きな問題となるということを以前書き込みましたがhttp://moritakuto.exblog.jp/7724003/、被害者遺族にとっての、「死刑」にも大きな問題があると思います。 短期的には、「殺してしまう」…