2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「美しい国」の国民の─憲法─

全国の高校で、必修のはずの「世界史」を勝手に他の受験科目に変えてしまったという事件は、「靖国参拝」、「歴史教科書」問題にも匹敵するほど、中国や韓国から抗議を受けても不思議ではない事態をまねくだろう。彼らは「やはり日本人には責任という言葉の…

「美しい国」の国民の歴史 2 

■10年ほど前、NHKスペシャルで、11週に亘って、『映像の世紀』 という特集があった。 今日、たまたま有線TVで再放送を観たのだが、日米合作のそのドキュメンタリーは、ロマノフ王朝の没落、第一次世界大戦から、ベトナム、カンボジア、ユーゴなどの…

 〈美しい国〉の国民の「歴史」

「大学受験は公平に行われるべきもの」と言う常識から判断すれば、卑怯にも必修科目を勝手に、受験科目にすり替えていた学校は、「ドーピング」を犯したことになる。しかし、何もしらないうちにドーピングさせられた生徒達は、形ばかりの人工筋肉に覆われた…

●;10月の「わいがや②

●;改めて「わいがやの趣旨」を綴る。 「言葉には力がある」。それは想念の力である。凡庸でない(通俗的理解でない)発語が「想像力」を喚起する。創造力を発揮する。発っせられた言葉は「内部の言葉」の働きの外部的表現にほかならない。発せられた言葉は…

 部落解放同盟、帝国陸軍を脅す

■今朝の朝日新聞朝刊の三面記事、奈良市役所の職員が、5年間で8日間しか出勤していなかったのに、ほぼ満額の給与を得ていた! 当然、みのもんたの「朝ズバッ!」の格好の餌食になった。それによると、病気休職中のその役人は、実は別件で市役所に毎日のよう…

時代の─「気分」その4 「グローバリズム」

■社会の─「グローバル化」─はもちろん今に始まったことではなく、大昔から段階的に行われてきた。 ただ、今語られている 「グローバル化」と、かつての 「グローバル化」の大きな違いは、いまの 「グローバル化」 が、どういうわけか、─最終段階─に入ったと…

時代の─「気分」その3

このあいだ、ニュースを見ていたら、銀座に新たな景観条例ができたといっていた。銀座一丁目から八丁目まで、高さ56メートル以上のビルを建ててはいけないという内容なのだが、その運動をすすめてきた銀座の老舗の経営者らでつくる、「銀座街づくり会議」の…

時代の─「気分」その2

■前回の内容の「天皇機関説」についての補足─同じ帝大の法科の教授である右派の憲法学者、上杉慎吉と、美濃部との紙上での論争が拡大し、ついに「天皇機関説」が議会での問題に発展した。そのため貴族院議員でもある美濃部は、昭和10年2月25日、日本中…

時代の─「気分」その1

先日、美濃部達吉の、「天皇機関説」論争について書かれた本を読んで、ちょっと驚いた。 今まで漠然と、「天皇は日本の社会システムの、一機関に過ぎない」 という左派的な、美濃部と、右派の国粋主義者とのあいだの論争だったんだろうと思っていたのだが、…

もう一度だけ─『名前ランキング』男子編

■名前ランキング 「女子編」 に続き、「男子編」。 「女子編」に書いた通り、男子の名前から世相を読むことは難しい。 「正」しくあってほしいとか、「清」くあってほしいとか、「勇」ましくあってほしいとか、「誠」「実」であってほしいというような、あた…

『名前ランキング』

■9月27日の『わいがや2』、テーマは、─「子のつく名前の女の子は頭がいい」をめぐって─のための資料として準備した、明治安田生命『名前ランキング2005』から。(ほとんど話題にしてもらえなかったのでこの場を借りて) 明治安田生命といえば、保険…

宮台真司のブログから

CCGの【T】さんがご自身のブログで、宮台真司の興味深い文章を紹介されていたので、この場をお借りして、僕なりの感想を。 宮台真司のブログから─ ■日本は戦後一貫して「戦後的なもの」を肯定する「左」がナショナリズムを否定し、その反動でナショナリ…