2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

都合のいい「感性」

なつかしい保守派の友人からコメントをいただきましたので、その引用から。 K氏 「言ふまでもなく、モダン社会は絶対的なものではありませんし、個人的にはデカルト主義はかなり気持ち悪いですが、私たちは現実にモダン社会に生きてをり、【モダン社会に責任…

『松林図屏風』の罠

絵画の世界では、西洋画には奥行きが描かれているが、東洋の絵画には描かれていない、とよく言われます。しかし添付した、長谷川等伯の 『松林図屏風』 には、みごとな奥行きが描かれていますし、多くの水墨画にも、奥行きは描かれています。主にその技法を…

『ハリーポッター』が売れるわけ

いつのまにか、「SF」がメディアから消えたかわりに、「ファンタジー」が、メディアを席巻し始めて久しい。 SFと、ファンタジーは、同じフィクションを扱ってはいるが、その思想的背景は、天と地ほど違う。 SFはあくまでも、遠い将来の「現実」を描こうとし…

強迫観念の造る「歴史」

敵の姿が見えない。それだけでなく、そこに敵がいるかどうかも判らない。 しかたなく仮想敵をイメージするしかないのだが、いつのまに か、仮想敵は仮想空間のなかに形造られ現実味を帯びてくる。しかしその仮想敵は、その存在理由を見いだすことが不可能な…

監視カメラフェチ

監視カメラ」というと、ロンドンが有名ですが、最近、どんな事件にも 監視カメラの映像が流れる印象がある、ワガクニではどうか? 以前 ニュースで見たのですが、ロンドンでは希望してお金を払えば、逆に自 分を監視してもらって、犯罪から身を守ることがで…

教育委員会の謎

教育委員会という組織が、なにをしているところなのかよくわからない分、やはり内部では、いろいろやっているみたいですね。僕が子供のころは教育委員会っていう言葉じたいあまり聞かなかったような気がしますが。最近はやたらと問題をおこしているようです…

光市母子殺害事件と裁判員制度

少し前の話題ですが。 「来年5月21日に施行される裁判員制度を前に、1つの事件を5つのグループ(裁判官3人、裁判員6人)が同時に審理して判決を出し、刑の重さ(量刑)にどのような差が出るかを検証する模擬裁判が14日、東京地裁で開かれた。 その…

恐怖の「地中美術館」

「なにか変だぞ」という感覚がずっと抜けなかった。香川県直島を社員旅行で訪れた時のことだ。ここには安藤忠雄設計による、有名な地中美術館はじめ、ベネッセミュージアム、町中に散在する、現代美術のための「家プロジェクト」などがある。さながら現代美…

参審制始まる

日本の検察や裁判所がすんなり裁判員制度に賛成するはずはないと思っていましたが、「なるほど、これなら賛成するはずだ!」 というような裁判員制度が来年5月からスタートします。 要は、裁判所は無知な一般民衆の判断に左右されることなく、これまでと同…