教育委員会の謎

ccg2008-07-09

教育委員会という組織が、なにをしているところなのかよくわからない分、やはり内部では、いろいろやっているみたいですね。僕が子供のころは教育委員会っていう言葉じたいあまり聞かなかったような気がしますが。最近はやたらと問題をおこしているようです。
 ちょっと前では、都教育委員だった将棋の米長邦雄と、天皇陛下との園遊会でのチン問答が有名ですね、米長センセイの、「日本中の学校に国旗を上げて国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます。」 の周りも一瞬凍りつくような発言に対して、「ああそうですか。やはりあの・・・、その、強制になるということでないことがね、望ましいと、」 と返された天皇はさすがでした。ほかに言いようがないですからね。

 じゃあ、今、都教育委員会はどんなことをやっているかというと、例えば、「職員会議の禁止」 という通達を出してます。 「えっ?」 と思うでしょうが、要するに先生同士の議論は好ましくなく、全て校長からの通達と言う形を取りなさいということらしいのです。 要は、自分達の意向を校長を通して直接命令したいわけです。完全にトチ狂ってますね。首を傾げたくなるこの都教育委員会の自信はどこから来るのでしょうか。 これに比べたら、大分の教育委員会の、贈収賄事件の方が、よっぽど判りやすい。 クビにも出来るし、逮捕もできますからね。 東京都のように、狂っていることに気づかないどころか正しいと思っている人たちには、手の施しようがありません。

 学校の先生というのは、本来、医師や裁判官と同等に、「教える」立場としてしては、独立した存在のはずなんですが、医師、裁判官同様、異常なというか、違法なバイアスが掛かっているみたいですね。
 今、日本では、共同幻想による、防衛機制的な、あるいは強迫観念的な、「新たな強権」が、見えない形で生まれつつあります。サミットの異常な警備、監視カメラの激増、ネットで「殺す」と書いただけで逮捕される恐怖、教育委員会のような無根拠な権限の捏造、 日本は、いま完全に強迫観念大国になっています。 社会心理的に自信が保てなくなった反動が、ありもしない「敵」 を捏造しているわけです。 今、何ひとつとして、国家の存続を危うくするものなどありませんよ。【M】