バンクーバーバカ都知事発言

ccg2010-02-27

もう過去の人というイメージになってしまいましたが、石原都知事がまた、トンチンカンなことをしゃべっています。定例記者会見でも、テレビのワイドショウでも同じ事をいってますから、本人もよほど的を得た発言だと思っているんでしょうが、
─「ニホンの選手は重たいものを背負っていないから勝てないんだよ、つまり国家を背負っていないんだよ」─ 
歴史が証明しているのは、「祝祭」「祭典」などの「ハレ」の場に、国家が口を挟もうとするときは、だいたいが国家の側に後ろめたいことがある時です。 例えば人権を抑圧している時、不景気の時、政に自信が無い時など。つまり後ろめたいことがある国家が、選手に頑張ってもらって、国民の気を逸らしてくれることを期待したのに、思惑通りになってくれないことに苛立っている、つまり選手に、たかろうとしたのにたからせてくれなかったから、責任を選手に押し付けているのです。

 国威発揚を選手に期待するのなら、旧ソ連や中国のように、優秀な選手をすべて国家公務員にして朝から晩まで練習させればいいんであって、僅かばかりの助成金を出しているだけなのに、「勝てないのは国家を背負っていないからだ」 などとよくも言えたものだと思います。
 まあ、オリンピックに出場するために、選手達はどれほどの苦労と努力を重ねてきたのかということなど、国家を背負うことなく「文学ごっこ」をしてきた、あの、恵まれた老人には解らないんでしょうけど。【M】