祝 中国五輪

ccg2008-08-10

細かい数字は忘れましたが、当初600億円ぐらいだった「鳥の巣」スタジアムの建設予算が、途中で200億円も削られた理由は、まさにこれですね。チャン・イーモウの造った開会式プランがあまりにも壮大で、しかも、中華たる漢民族の栄光の歴史をみごとに謳いあげるものだったからでしょう。 中国はどうしても完璧な形で実現したかった。 ロス五輪以来どんどん派手になってきた開会式のなかでも、おそらく最大で最高のものだったと思います。おもわず見とれてしまいました。
 数億の貧困層を抱え、汚物や二酸化炭素を垂れ流す「怪物」中国がそんなことをやる資格も意味もあるのか!? という批判派は全くのナンセンスです。逆に、中国は、ああするべきだったと思います。 中国自身にとっても、このオリンピックが、「諸刃の剣」になることは覚悟をしていただろうし、ほかの国にとっても、それはいいことです。 近い将来、本格的な民主化を進めなければならないことを、内外に宣言したわけですからね。 

それにしてもタイミング的にもピッタリでしたね、あれだけの人数を動因してあれだけのパフォーマンスを見せられるのは、終末を迎える最後の共産(独裁?)主義の成せる技だし、細かい話で言えば、数百万個、いやっ数千万個も使ったであろう、LEDランプも、4年前では高価すぎたし、4年後では、あの幻想的な巨大映像は、ありふれたものになっていたかもしれないしね。【M】