「美しい国」─日本の風景1─



この3枚の写真は、一見、日本のどこにでもある、郊外の風景のようです。高級感よりは、安さをイメージし、そしてさらには、景観や、建物との釣り合いを全く無視した巨大な看板が、まず目に飛び込んできます。
 このありふれた風景を、なぜブログに取り上げようと思ったかというと、写真を見れば解るように、今建設中のこの建物のすぐ横に、小学校が隣接しているからです。実はこの小学校は私の長男と次男が通っている学校で、オーナーのヨークマートとは、建設案過程から、交通安全の問題や、排気ガス問題まで、度々交渉を行ってきたという経緯があります。 
 詳しく説明してもややこしくなるだけなのですが、例えばこの利潤だけを求める会社は、おそらく建築コストの問題からだと思いますが、ひどく変則的な建て方をしています。ファサードがメイン道路に対して正面を向いているのではなく、横を向いています。 その結果、学校の校庭に面する形で、建物の裏面が全面露出しているのです。そしてこの裏面は、格好の広告宣伝の場となってしまいました。
 交渉当初から、ヨークマートに対しては、学校に隣接するのだから、単に裏面というのではなく、建築設計には気を使ってほしいと要望してきました。しかし出来上がってみると、最悪の広告スペースになっていたのです。しかし、このような地域密着型の店舗は、早期にコマーシャルは行き届くはずで、こんな大きな看板をあえてこんな場所に付けるメリットは広告収入以外には無いはずなのです。 
 それにしたって、いくら見通しがよいといっても、そこは、空き地でも、単なる公共スペースでもない、「教育の現場」 なのです。企業倫理として、広告宣伝を自粛することはできないのでしょうか。【M】


このブログを見ていただいている方々にお願いなのですが、できましたら、下記の東村山市長あてのページに、「看板取り外せ」とか、「教育上不謹慎だ」等なんでもけっこうですから、メールを送っていただけたらうれしいのですが。
東村山市立野火止小学校に隣接する、ヨークマートです。

http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/~kakukaweb/005000/e-mail/formmail.htm


今、子供たちをめぐる社会環境は、本当に危機的状況にあるのです。