流水プール殺人事件─その弐

新聞報道によると、市の担当役人は、二日に一度はプールにチェックに行っていたのだが、蓋が針金で止められていたことには気付かなかったということだ。 5年も前から針金で固定していたというのに、よくもまあ気付きませんでしたなどという大嘘がつけるものだ。そうでなければ究極の、あるいは至高の「バカ」だ。 ほかはどうでもいいから、そこの場所で一番危ない場所はどこかと考えれば、小学生だって、まず吸水口をチェックするだろう。 市の責任担当者を、即刻、業務上無作為致死の罪で逮捕するべきだ。あるいは、二度と行政に関わらせないために、懲戒免職の上、精神病院に隔離するべきだ。

今日の朝日新聞夕刊の、この事件の大見出しは、─「監視員、高校生が大半」─だ。 これじゃあまじめにお金を貯めようとしていたアルバイト学生があまりにもかわいそうだ。 いざという時の対応というが、あの場所で蓋が外れれば、対応云々ではなく、瞬時に子供が吸いこまれてしまうことだって有り得るのだ。 安全マニュアルがどうこうという問題ではない。 二日に一度やってくる市の担当者がどこよりもまず、安全かどうかを確認する義務があるのだ。 外注丸投げ問題も、その先の話だ。  
 
 この件に関しての、マスコミ、世論の対応は、まったくどうかしている。真っ先に責任を追及しなければならないのは、外注先や、アルバイトの高校生でも市長でもなく、ふじみ野市役所の担当責任者だろう。【M】