●;「わいがや;CCG」プログの始まり(3)

●;「わいがや;CCG」が始まって一年ほど経つと、ほぼ毎回、顔を出してくれるリピーターが現れた。顔馴染みの常連さんである。元祖「わいがや」のテーマ設定は、その日、その場で決める。ま、ジャズ的である。議論で行う一種のジャズ・セッションなのだが、もう少し自分らのギヨーカイ寄りの話を中心にしたい…という連中が現れた。出版業界(周辺)にいる比較的若い連中が言い出した。「やれば〜」と会場を提供した。「わいがや」から生まれたのだから「わいがや;②」と名乗り出した。従って「元祖」(でもないけど)は「①」となった。そして「①」「②」の性格規定もごく自然になされた。
●;「①」も「②」も基本的に「誰でもいらっしゃい」「来る人拒まず」。「①」は即興ジャズ的に、その日の参加者のプレゼン〜、自己紹介の中から《面白いターム》を選び出して「本日は、これを論じよう!」と司会者が提起するスタイル。彼は仕切屋ではない。あらかじめ用意された「結論」へ領導するために「ターム」を選んだ訳ではない。瞬間に「これがいい」と選んだだけである。むろん、参加者はいろいろな業種のビジネスマン・経営者だから、時務情勢論的なタームを選ぶことはない。床屋政談をはじめてもしょうがない。皆、商売の拡大、商機を掴まえたくて来ているのだから、当然、ビジネス的なタームが選ばれる。タームといっても塾ではないのだから、難しいコトバを引っ張り出すのではない。参加者のはじめの発言、コトバの断片が気になった場合にそれを「本日のテーマ」とした。マーケットを巡る話が<中心>に座り、「わいがや;①」は‘マーケット頭を良くする’会合となった。常連の一人は「ブレーンストーミングのようで愉しい」とも言ってきた。そう、その《場》で生まれる「(マーケティング的な)キーワード」が参加者の獲得物である。
●;‘コンテンツな人々’の集まりとなった「②」は、コンテンツ業界の話が中心となるのだが、その保有するコンテンツをより「変換」へ向かおうとする話が中心となっていった。【T】