小6自殺で「いじめあった」と学校が謝罪

ccg2010-11-11

 私の長男が通っている中学校で、こんな苛め事件がありました。
中学1年生の教室でのことですが、ある生徒が、同級生のズボンとパンツを下し、みんなに性器を見るように要求していたのです。それがなんと一か月に亘り続けられました。しかし傍目には、加害者はけして不良という感じではなくまた、被害者の方も嫌がる振りもなく笑っていたというのです。もちろん、被害者のその態度は本意ではないことは明らかでしょう。

 問題は何故、一か月間もの間、そのような酷い苛めが続いてしまったのかということです。世間ではよく、学校側の不注意を責めますが、私はそれは違うと思います。クラスの仲間たちが誰一人、先生に密告しなかった、つまり、クラス全体で苛めを隠ぺいしていたのです。
 一昔前であれば、これほどの苛めであれば、誰かが注意するか、先生に密告していたのではないかと思います。つまり、クラス全体が、誰かを苛めたいという気持ちを、一人のバカな加害者に投影することで、ストレスを発散させていたのではないでしょうか。

 苛めを把握できなかったことを学校が謝罪したとしても、何の問題解決にもなりません。クラス全体で苛めを隠ぺいしてしまえば、気が付きようがありません。問題の根はもっと深いところにあるのだと思います。(M)