新たな「肺結核差別」の始まり

ccg2009-04-07

ここ数日の北朝鮮ミサイル問題の報道にいらいらしていたのですが (なんで東京にまで迎撃ミサイルを配置しなければならないのか? 完 全に自民党が国民の不安を煽ってますよ)、 昨日今日の、吉本のタレントの肺結核騒動にはついに切れてしまって、東京都の相談窓口と、吉本 興業の相談窓口で怒鳴り散らしてしまいました(もちろん電話ですが)。
 どうして一人のタレントが結核にかかっていたというだけで、吉本興業や東京都が感染相談窓口など作らないといけないのか? どうしてマスコミは視聴者の不安を煽るような報道をしないといけないのか? 東京都のバカ役人や吉本の偽善者共は、療養中の2万8000人の 患者が今後どれほど肩身の狭い思いをしなければならないか、ということぐらい考えないのかねえ!? 隣の相方やマネージャーだって感染してないのに、舞台でお客さんに感染している可能性があるなんて、完全に馬鹿げてますよ。
 朝のバラエティーニュース番組では、こともあろうに、元患者のタレントが、医者から、「結核患者がマスクをしないで町を歩く事はテロにも等しい」 と言われた話を流していました。 信じられますか? やっと結核患者差別が過去の物となり、完治する病だというイメージが根付こうとしているのに、また50年前に逆戻りですよ。 吉本はとんでもないことをしてくれましたね。 なんで静かに治療させてあげなかったのか?「吉本は社会正義にも配慮している」ということでも言いたかったんでしょうか? そうだとしたら、吉本興業は、全員がノー足りんか 悪魔です。
 2万8000人に及ぶ、気の毒な結核患者は、これからは堂々と外を 歩けなくなります。新たな国民的差別の始まりです。

絵:山本まゆ