「日本」対「バーレーン」

ccg2008-09-07

褒めて育てるのは小学生までにしてほしい。 「細かくパスをつないでシュートを決める」という日本が目指す(らしい)サッカーはこの試合90分間一度としてなかった。にもかかわらず、バカな解説者はあいもかわらず、「日本らしいしぶといサッカーができましたね」だとさ。 実際3点のうち2点はセットプレーだし、3点目も相手がぜんぜん動けなかったから決まったようなシュートだ。

 しかし日本サッカー協会は、何を考えているのか? パスを華麗につなぐサッカーは、例えばブラジル選手並みの技術と想像力があって初めてできることで、ついこのあいだちょっとグランド状態が悪いだけで、まったく戦えなかったオリンピック代表チームのことをもう忘れてしまっている。だいたいサッカーは根本的に、「パスが回りにくい」スポーツなのだと言うことを、そしてそれがサッカーの魅力なのだということを、ゼロから考え直すべきだ。

 バカな解説者は日本のボール支配率の高さを褒めるが、ボールポゼッション率が高いチームというのは、カウンターにも強いチームをいうのであって、日本のボールポゼッションの高さは、「攻めのためのパス」ではなく、「相手から逃げるためのパス」回しでしかない。だから、北京でもそうだったが、カウンターでの失点がものすごく多いように感じる。 自陣ではなく、相手陣内の高い位置でのボールポゼッション率の高さが問題なのであって、ディフェンス中心のボール支配率の高さはただ単にリスクを増やすだけだ。


 正直な感想としては、昨日かろうじて勝ってしまったことで、日本のサッカーがまた10年遅れてしまったようにさえ思える。(実際少年サッカーからすでにパスサッカーを目指そうとしているみたいだしね)【M】