山下さすが著 『ハッピー転職バイブル』中経出版

ccg2007-08-30

転職には、キャリアアップ転職とキャリアダウン転職がある。 趣味と実益が一致していない人が、リストラされたり、なんとなく社内でうまくゆかなかったりで転職しなければならないとしたら、多くの場合は、キャリアがダウンしてもしかたがないと思ってしまうだろう。 趣味と実益が一致させられる幸運な人は、転職ではなく、転─職場であってやることは同じだから、人生はさほど変わらないですむが、多くのそうでない人は、せっかくキャリアを少し積んだとしても、また一からキャリアを積まなければならないし、たとえ同じような仕事に就いたとしても、希望を持って自らの意思で転職したのでなければ、なかなかキャリアアップと感じることは難しいだろう。

 山下さすが著 『ハッピー転職バイブル』 は、そんな発想を逆転させて、どんな転職でもそれを、「キャリアアップに変えてしまうことができるんだよ」、ということを教えてくれる─生き方バイブル─だ。 ただの精神論ではなく、履歴書の書き方、面接の受け方、あるいは、ハローワークをうまく利用して、失業保険を沢山せしめたり、その間に税金をつかって学校に通って、休みながらにしてちゃっかりスキルをアップさせる方法とか、ちょっと発想を転職、じゃなくて転換させれば、けっこう社会に役立つステップアップした自分に変えることができるんだよというようなことを、無数に転職を繰り返しそのたびにキャリアアップさせた、著者自信の体験談を基に、具体的に解説している。

この本、じつは今日発売で、私もちゃんと読んでなくて、昨日ある会合(わいがや2)で、さすがさん本人から聞いた話なんです。しかし、さすがさんのキャラは、その外見と同様におおらかで、あまりくよくよ悩んだりしなさそうなタイプの人のようなので、そういう天真爛漫な人生が送れている、といえないこともないのですが、そういう人が精神論を語るのではなく、これは具体的なマニュアルというかテキストとして書いている本なので、とりあえず今、転職を迫られていない人も、読んでおくとかなり参考になるのではないかと思いました。 やはりこれからの時代、体ではなく頭を駆使して自分の身を自分で守ることが必要です、なんとなく不満だからといって、安直に右寄りみたいなことを言ってみたところで、国なんて何もしてくれませんからね。【M】